今回は様々なバックグラウンドを持つ社員が在籍する中で、QAエンジニアとして活躍しつつ本格的な野菜作りもしている、異例な存在である岡野に話を聞いてきました!
インタビュー:岡野さんのQA業務と野菜作り
「まずは簡単に経歴についてお聞かせいただけますか?」
岡野: ゲーム関連業界で長年品質管理に携わってきました。最初は遊技機のデバッグからスタートし、その後ソーシャルゲームの開発現場でQAエンジニアとして活躍しています。バグの発見と修正にやりがいを感じていて、製品を完璧に近づけることにモチベーションを持っています。パチスロの押し順に関する好奇心が、業界入門のきっかけになったんです。
「現在のスパイダープラスでの業務を教えてください」
岡野: スパイダープラスでのQA業務に集中しています。仕様の理解が難しい場面もありますが、マニュアルと実際の動作を照らし合わせながら、体で覚えるように克服しています。テスト作業中には集中できる「ゾーン」に入り、時間の経過を忘れるほど没頭します。業務における課題として、仕様の理解を挙げ、根気強く対応しています。私の仕事観は、製品の品質を高めることで社会に貢献するというものです。

「ありがとうございます。今度は野菜作りの取り組みについてお聞かせください。現在は茨城県のご実家で暮らしているそうですね。」
岡野: はい、在宅ワークの導入をきっかけに、親族と一緒に野菜作りを行っています。主にオクラを中心に栽培し、平日の朝と夜に作業をこなしています。早朝5時頃に起きて収穫・水やりをし、夜は早めに就寝。娯楽施設の少ない環境ですが、それがストレス解消につながっています。
「野菜作りは趣味としてだけでなく、収益も出しているんですよね?」
岡野: そうですね。趣味として楽しみながら、スーパーの地元産コーナーで販売し、計画的に投資と収益を管理しています。例えば、灌水設備に投資して効率化を図ったり、収穫時期を最適化したりしています。野菜作りが心身の健康を保つ上で重要だと感じています。

「仕事と野菜作りの間に共通点を感じることはありますか?」
岡野: はい、いくつかの共通点を感じています。これらは無理に結びつけたものではなく、日々の経験から自然に導き出されたものです。まず、計画の重要性です。テスト設計では、いつまでに何をすべきかを明確にし、実行可能なタイミングと終了時期をマイルストーンとして設定します。これにより、プロジェクト全体の品質を担保します。同様に、野菜作りでも種まきから収穫までのスケジュールを立て、気温や天候を考慮して計画を進めます。例えば、夏場のオクラ栽培では、種をまく時期を遅らせすぎると収穫が間に合わず、品質の低い野菜ができてしまう。計画がずれれば、収穫量が減ったり、売れない野菜が増えたりします。このように、両者とも事前の計画が品質の高い成果物を生む基盤となります。
「品質の追求についても共通点があるんですね。」
岡野: はい。良いソフトウェアは計画通りに進むことで実現され、遅延や不具合が少ない状態が理想です。野菜作りも同様で、計画通りに成長すれば、美味しいオクラが収穫できます。しかし、計画がずれれば、水不足や収穫時期の遅れにより、硬くて食べられない野菜ができてしまい、売上にも影響します。野菜の出来が悪い時は事前の準備不足を原因として振り返り、改善策を講じます。これは、ソフトウェアの不具合発生時にテスト環境の不備や準備不足を分析するプロセスに似ています。どちらも、事前の準備が不十分だと、後で修正が難しくなるのです。
「注力点の選び方にも共通点があるそうですね。」
岡野: そうですね。テストでは、システム全体の中でどこに力を入れるかを決め、重要な機能やリスクの高い部分に集中します。野菜作りでは、畑全体の手入れの中で作物に優先的に注力し、雑草の除去や水やりを重点的に行います。作物がない場所でも雑草が増えると将来の手間が増えるため、予防的に手入れをします。これは、リグレッションテストのように、現在の問題だけでなく将来のリスクを考慮したアプローチです。さらに、後輩育成では過度な介入を避け、自律的に成長させるように、野菜の成長も適度な水やりと肥料でバランスを取ります。過剰な水やりは根腐れを起こし、肥料のやりすぎは成長不良を招くため、適度な支援が重要です。

「集中できる時間の価値も共通しているんですね。」
岡野: はい。テスト作業中、「ゾーン」に入り、時間の経過を忘れるほど没頭します。これは、野菜作りの作業中にも見られ、早朝の収穫や水やりで集中力を発揮します。両者とも、集中できる環境が生産性を高め、良い成果を生み出します。
「生活スタイルの面でもつながりがあるんですね。」
岡野: 在宅ワークにより実家に戻った私は、娯楽の少ない茨城県の環境で、野菜作りを趣味としてストレス解消に活用しています。これは、QA業務のストレスを野菜作りで軽減する相乗効果を生んでいます。計画的な生活が、仕事とプライベートの両立を可能にしています。
「これらの共通点は自然に浮かび上がったものなんですね。」
岡野: プロダクトに限らず、野菜も人間もいかに品質を高く保つか、その根本は同じなのかもしれませんね。
両立のアドバイス
「最後に、エンジニアと農業の両立についてアドバイスをお願いします。」
岡野: 時間の使い方が鍵です。夜更かしを避け、早起き早寝を心がけています。在宅ワークが心身の健康を保ち、野菜作りが趣味としてストレス解消になります。ここまでの内容からも、計画的な生活が仕事とプライベートのバランスを保つ秘訣かもしれません。また将来的には、農業IoT技術の活用で効率化が進むと考えており、例えば、水耕栽培施設のような技術が都市部で普及すれば、都市部でも地産地消が進み新鮮な野菜が手に入りやすくなる未来が来るかもしれませんね。
最後に

今回のインタビューから、品質管理の原則は仕事を超えて日常生活にも適用できそうなことがわかりました。計画と改善の積み重ねが、良い成果を生みそうです。 スパイダープラスでは、多様なバックグラウンドを持つメンバーが活躍しています。興味のある方はぜひご連絡ください。