SPIDERPLUS Tech Blog

建設SaaS「スパイダープラス」のエンジニアとデザイナーのブログ

エンジニアLTと懇親会を通して社会課題解決について語り合おう!「スパイダープラス Tech Talk」開催レポート

皆様こんにちは!編集チームのテトリス本因坊です。

3月27日にスパイダープラスでは「スパイダープラス Tech Talk」というイベントを開催いたしました。社内ではエンジニアたちを中心にLT大会を定期開催しておりましたが、外部の方にも広く呼びかけたのは今回が初です。
これまでエンジニアコミュニティへの貢献の一環として、カンファレンスに協賛や出展をしてまいりました。そこでのコミュニケーションを通じて、我々のことを少しずつ皆様に覚えていただいたり、PHPerKaigi2025ではブースで課題解決についてその場で多くの方から頂いたご意見を元にパネル企画も行いました。

これらを経て、改めて現役エンジニアの皆様をオフィスにお招きして、我々の事業やサービスを共有しながら、技術のことや課題解決について、そして日頃の仕事上の悩みまで気軽に意見を交換したく、今回の開催に至りました。

思いの外たくさんの方のご参加を頂いた本イベントについて、ここで簡単にその内容を振り返ってまいりましょう。

事業の成り立ちからエンジニア組織のマネジメントまで。広いテーマのLT大会

Tech TalkではLT大会の部からお手元にお寿司やピザ、飲み物をおいて、リラックスした雰囲気で参加できることを特徴の1つとしておりました!

LT1 労働環境を劇的に変えるプロダクトの成長秘話

お話したのは建設DX事業黎明期から開発に携わる増田。実は代表の伊藤とは小学校時代からの幼馴染でもあります!

保温断熱工事の請負業者だったスパイダープラスがクラウドベースの建設DX事業を始めたのは2010年に遡ります。当時はiPadが出たばかりでした。
この時は自社の仕事を効率的に行うことが目的でした。工事の見積もりを行うために紙図面に沢山の色鉛筆で線を引く作業をデジタルツールにさせるもので、たくさんの線がまるで張り巡らせた蜘蛛の糸のようだったことから「Spider(スパイダー)」の名がつけられました。

翌2011年にはいよいよiPadにカメラ機能がつきます。保温断熱工事業を通じて懇意にしていた取引先の役員から現場で大量に持つ図面を画面で見ることが出来たらいい、というご相談があったのを機に、自社の仕事を効率的にするためのツールはお客様のためのツールとして生まれ変わります。これが「SPIDERPLUS」です。

2011年頃はiPadなど、タブレットの用途はブラウジングの付帯的なものにとどまり、iPadで使うためのアプリもまだ少なく、さらにはアプリ開発のための言語にも限りがありました。サービスの最初期からクラウドベースで始まり、建設業界のデジタル活用状況の変遷とともに現在まで事業が続いています。

SPIDERPLUSが使われる建設現場には、まだ住所が与えられていないところや高層階、地下階なども珍しくないため、ウェブベースながらオフラインでも使えるように設計してあります。
建設業界が直面する課題に14年以上向き合いながら、事業の途上であった様々なことを振り返る内容をお話いたしました。

これまでエンジニアに向けて事業の成り立ちを詳しく説明したことはさほど多くなかったのですが、あらためて開発の当事者が語ったことでLT直後のQAでも早速熱心に質問が寄せられました。

QA中に頂いたご質問に答えているところ

LT2 10年以上続くiOSアプリをリアーキテクチャした話

お話は2024年入社の舘。入社1ヶ月でリアーキテクチャにまつわる勉強会を開催した人物でもあります。

techblog.spiderplus.co.jp

まずは当人の緊張緩和の一環として乾杯の呼びかけからスタートして会場が一体感に包まれます。

前述の通り、SPIDERPLUSは2011年からクラウドベースのサービスとして始まっています。当時は開発言語に限りがあったため、Objective-Cを使っておりました。
その後実際にサービスを活用するお客様の利便性や、スパイダープラス社内開発生産性なども鑑みてSwiftへの移行が進んでいます。

このコマではリファクタリングの末に改善した効果について、定量情報を伴ってお話したこともあり、LT後のQAでは現役エンジニアの皆様から積極的に質問が寄せられました。

LT3 プロダクトの品質向上を目指すQAエンジニアの取り組み

3本目は2024年4月に入社したQAチームの後藤。
2本目が終わり、休憩時間の間にコミュニケーションが進んで、コマを終えたスパイダープラスエンジニアや立ち見していたエンジニアもご来場の皆さんの席に混ざります。

後藤がいるQAチームは大きく2つの業務内容を担います。
1つは組織横断的な品質の予防的な確保。各開発工程が社内で作成したガイドラインに沿った運用が実施できているかを確認する役割です。
もう1つがプロダクトの品質確保。開発案件のテスト計画から設計、実施がその対象で、テスト設計書のレビューも実施しています。

QAチームの取り組みの1つ、BTS(バグ・トラッキング・システム)については技術ブログで当人が紹介もしていますので合わせてご覧ください。

techblog.spiderplus.co.jp

BTS運用を見直しし、スケジュールの可視化、そしてリグレッションテストの実施に取り組んでおり、今後は足元の取り組みをさらに効率化する施策が続きます。

「緊張のあまり5分で話きってしまった」と最後に本人が口にして笑いが起こりましたが、ご来場の皆様からは、普段取り組んでいるのと異なる領域に対するQAの実際について、大きな驚きと反響が寄せられました。

LT4 EM1年目の開発チーム運営思想

この日最後のLTを担当するのは本田。
技術ブログでも紹介した開発チーム運営思想についてお話します。

techblog.spiderplus.co.jp

本田のチームではBIM(※Building Information Modelingの略で、図面にある様々な図形に属性情報などが与えられるもの)の機能開発を担当しています。

spider-plus.com

アイスブレイクがてらスパイダープラスの開発現場にはBIMとVimとが存在しており、「ビム」と口にした際にどちらを指しているのか迷ったことがある、というエピソードを踏まえてVim経験を会場に問うとまっすぐに手が挙がりました。

元々敬遠していたマネジメント職について、ある一冊の本との出会いをきっかけに考えが変わっていきます。
チーム全員が楽しく仕事をし、一人ひとりが主体的に動く状態を目指して取り組んだことについて語っていきました。

本人曰く「最高のチームで働いている実感がある」と、手応えを感じながらEMも楽しいという発見に至ります。
今後はチームそのものをより良くしていくことに加えて、他チームへの伝播を目指した取り組みについても語り、QAへと移ります。

ご来場の方からも内容への深い共感とご質問が多々寄せられ、そのまま直後の懇親会に突入です!

閉会が告げられても誰も帰らなかった懇親会!

蛍のテーマとともに開会を宣言しても、暫く誰も帰ることなくそのまま会話が続いた懇親会について、写真で雰囲気を味わっていただければ…!

最後に

手探り状態で開催した第1回スパイダープラスTech Talkでしたが、想像以上に多くの方が参加してくださり、最後の最後まで楽しんでくださったようで一同ホッとしています。
やはり社外の方から直接お話をお聞きし、本音で語り合える機会は貴重です!

これからも機を見て開催を続けてまいります。

なお、スパイダープラスでは仲間を募集しています!
社会課題解決に携わってみたい方はもちろん、ちょっと違った領域の開発にご関心のある方までお気軽にお声がけください。

あらためて、スパイダープラスTech Talkにご参加の皆様、ご関心を寄せてくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。