SPIDERPLUS Tech Blog

建設SaaS「スパイダープラス」のエンジニアとデザイナーのブログ

個人としてのテックカンファレンス参加を活かしてスパイダープラスのブース運営を工夫した話

みなさんこんにちは、開発一部の高森です。
普段私はSPIDERPLUSのオプション機能のエンハンスや不具合の修正を行っています。

はじめに

今回はスパイダープラスでのテックカンファレンスへの取り組みや工夫について取り上げます。
私自身は毎月何かしらに参加していると言っても過言ではないほどカンファレンスに参加してます。
そんな私が所属するスパイダープラスはいくつかのカンファレンスに出展しており、試行錯誤を繰り返しています。
カンファレンスに出展するための準備や運営において工夫したことがいくつかありますし、今後の課題も感じていますので、そのことについて書いていきたいと思います。

個人参加で得た洞察

カンファレンス参加について

コロナが落ち着いてから様々なイベントがオフライン化してきたこともあって、私自身最近は数百人規模のテックカンファレンスに月一回ペースで参加しています。

オフラインのテックカンファレンスには大きく2つの楽しみがあり、1つは企業ブースの訪問、もう一つはセッションの聴講です。

企業ブースの訪問

企業ブースの訪問では普段触れることがない領域のプロダクトを知ることができ、作り手の思いを直接聞くことができます。具体的な課題解決のソリューションを提供しているだけあって、その後社内で共有して興味をもたれることもありました。
また、企業が用意しているノベルティも手の込んだものが多く、思わずシェアしたくなるものもあり楽しませてもらっています。
リユース商品を扱う会社では商品そのものが出てくるガチャガチャを回せて、見事お宝をゲットできたのが印象に残っています。
単純に企業のキャラクターがあると印象に残るので羨ましさを感じたりもしています。

セッションの聴講

セッションの聴講では最新技術のキャッチアップや他社での取り組みを知ることが出来ます。
また、どのような課題を発見し、それをどう解決したのか事例を聞くこともできます。
生成AIの活用事例を聞いた次の日は色々なアイデアを試してみたりして、仕事へも前のめりに取り組んだりしてモチベーションを向上させる効果を感じています。

会社としてカンファレンスに協賛すること

スパイダープラスでは数年前からテックカンファレンスにスポンサーとして協賛しており、iOSDC2023からはブース出展もしています。
今年はPHPerKaigi2024にブース出展し、私はコア運営メンバーとしてカンファレンス全体の運営に従事しました。
技術広報専門の部署がないスパイダープラスでは、エンジニアが普段の開発業務と並行してカンファレンス運営を行っており、私もブース設計やノベルティーの検討などを開発業務と並行して担当しました。

PHPerKaigi2024で目指したかったこと

SPIDERPLUSというプロダクトは建設業界内での知名度は高いのですが、テック業界にとってはまだまだ知られた存在ではありません。
ですので、カンファレンス参加の目標としてはまず認知向上、そして技術者と接点を増やして良い関係性を構築できるように交流できる基盤を作ることを掲げました。
プロダクトグループとしてもDevRelというキーワードを掲げ、この技術ブログもそうですしテックカンファレンスに協賛したり、SNS運用をしてプロダクトにかける思いを発信しています。
私達スパイダープラスがターゲットとする建設業界は人手不足や長時間労働などの課題を抱えています。
そのような社会課題を解決すべくエンジニアは日々プロダクトと向き合って開発をしており、カンファレンスでお会いした方にいきなり個々の熱意をぶつけるのではなく、参加に際してどんなことを考えているのかをブログ記事として公開したのでした。
よろしければそちらも御覧ください。

jobs.spiderplus.co.jp

ブースでの施策

スパイダープラスには『“働く”にもっと「楽しい」を創造する』というミッションがあります。その対象は当然お客様ですが、私たち従業員にも適用できると私自身は考えています。それならば、ご来訪の方の楽しみのために、まずは自分たちが楽しい気分でいられるようにしたいと思いました。
自分自身がカンファレンスに参加したことを振り返ると、お祭りのような雰囲気を楽しんだ経験が思い出されました。スパイダープラスのブースでも来場者にそうした気分を感じてもらえればとガラガラ抽選機を取り入れてみました。
抽選をするためにアンケートに答えてもらうことで、スパイダープラスが実際のところどのぐらい知られてているのか調査を兼ねる目的もあります。


スパイダープラスではエンジニアがもらって嬉しいノベルティをエンジニア自身がアイデアを出し合って考えています。
テックカンファレンス参加経験から、来場者により近い立場の人が選んだほうがよいと考えたので全エンジニアにアンケートを取ってから実現可能性を検討しています。


建設業ならではのステッカーデザイン、会場での実用性を考えたクージー、長く使ってもらえる電源タップを用意し、ガラガラ抽選機の景品として喜んでもらえてました。
これは私自身も欲しいと思います。

成果と課題

成果

そんな準備をして臨んだPHPerKaigi2024ですが、沢山の方にブースに足を運んでいただき、アンケートにも回答いただけました。


ガラガラ抽選機は好評で、ノベルティーもデザインが良いとの声もいただきました。
アンケートをご回答いただいた数百名の方に新たにスパイダープラスを知っていただき、カジュアル面談をして引き続き交流しても良いと回答してもらえた方も数十名いました。
ブースでの施策は大成功と言っていいと思います。

課題

逆に課題も残っています。
1つはセッションでの情報発信が出来ていないことです。
ブース来場者へのリーチはどうしても1:1となってしまいますので、熱い想いを届けることはできるのですが多くの方に届けることは難しいです。
また、技術コミュニティに寄与する情報発信をして相互に刺激しあえるカンファレンスに出来ればと思っていますので、そのような意味では課題が残る結果となりました。


もう1つは弊社プロダクトに興味を持っていただく方へのアピールが足りなかった点です。
ブース施策として用意したガラガラ抽選機は一定の注目度がありましたが、その後のエンジニア同士の会話でプロダクトの魅力を伝えきれたかと言えばそうではありませんでした。
別途詳しくお話しする機会をいただくため、カジュアル面談のご案内もその場でさせていただきました。
カジュアル面談の意思を示してくださった方全員の共感をお聞きすることは難しかったので、取りこぼさないために何ができるかを改めて考える必要がありました。

iOSDC2024でパワーアップ

セッション登壇でより多くの方と交流

8月に開催されるiOSDC2024でスパイダープラスは協賛&ブース出展することが決まっています。
これまでのブース出展では時間的なリソースの確保が難しかったことも有り、セッションでの登壇は出来ていませんでした。
しかし私自身が感じるカンファレンスの魅力の1つであるセッションにおいて、情報発信を通じでコミュニティに貢献できればと思っていました。
次回のiOSDC2024では運営チーム立ち上げの段階でエンジニアにセッションの話しをしており、プロポーザルが採択されるためにブレスト会を開催して開発メンバー全体でアイデア出しをしていました。
そのような経緯もあり、見事プロポーザルが採択されましたので、楽しみにしていただければと思います。

techblog.spiderplus.co.jp

ブースでプロダクトの魅力を体験

次回のiOSDC2024では実際のアプリに触れつつも来場者に楽しんでもらえる施策を考えています。
というのも、エンジニアとしてプロダクトが誰のどんな課題を解決しているのか把握することが大切です。
そして、そこに共感して一緒に開発してくれる仲間を探すこともカンファレンス参加の目的の一つでもあります。
スパイダープラスの強みの一つは測定機器と連携した検査業務の効率化にありますので、その測定機器を利用した展示を考えています。
来場者の皆様に体験していただければと思っていますので、こちらも楽しみにしていただければと思います。

まとめ

個人としてカンファレンスに参加することは、モチベーションを向上させ新しい知見を得る貴重な機会です。
普段使う技術にもさらに深みがあることに加えて、様々なプロダクトが顧客と向き合って課題を解決していることを知ることができます。
このように参加者と出展者と技術が繋がることがカンファレンス参加の魅力です。
そして会社としてカンファレンスに出展することは、プロダクトの魅力を体験してもらい、技術コミュニティと交流を深める大切な機会です。
スパイダープラスでは「&Co.=ともに」というコーポレート・アイデンティティを掲げており、ブースに来場する方との交流も「ともに」カンファレンスを作り上げる機会になると考えることができます。
また、社内でカンファレンスに関わる人が増えてきていますので、それぞれが楽しみを発見してその経験を次に活かして相互作用が生まれていけばいいなと思っています。


スパイダープラスでは今後もテックカンファレンスへの出展を通じて技術コミュニティの発展に寄与していきたいと考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。