年末の挨拶
2024年3月6日の初記事投稿以後、ほぼ毎週更新を維持してきたSPIDERPLUS Tech Blogですが、いよいよ年内最終投稿となりました。
様々な経路から当ブログにお越しになり、記事を読んでくださったすべての方への感謝の気持ちといたしまして、今回はブログ運用の裏側と、独断による自薦記事特集をお送りいたします。
「&Co.」な体制でほぼ毎週のブログ更新を維持
エンジニアの本分は文字通りエンジニアリングです。
安定している時も、何かしら突発事項が発生することも、色々あります。 そうした中でほぼ毎週の更新を維持したのには運用体制に秘密があります。
単純計算では大体2ヶ月に1度、自分が推進する役目がやってくるというペースで大まかに予定が組まれます。
この「推進役の存在」がポイントです。
それなりにまとまった文章を書くことに何も困難がないメンバーもいればちょっと難しい…というメンバーも色々います。 時にはキーワードを預けると三題噺をササっと作る人間が社内にいるので、その人を召喚することもありますが、とにかくそれぞれに何かしらのアクションをして記事を作ります。
推進役がいることによって「書き手を孤独にさせない」体制なのです。
書き手と記事推進役の2人体制が基本となり、書き手が文字の通りに記事を書く傍らで、推進役は第一のチェッカーになったり、場合によっては書き手を励ましたりお尻を叩いたり、文章作成係の召喚などなど、予定通りに公開できるように様々な動きをしていきます。
また、カンファレンスレポートの場合は、後でブログ記事にすることを想定して、各人が感じたことや面白いと思ったことを持ち寄る場をあらかじめ社内のサーバ上に用意しておきます。
カンファレンスが終わればネタ帳から記事を編集していくだけなので、ゼロから執筆に比べると、比較的手数をかけずにアップすることができます。
スパイダープラスではコーポレートアイデンティティとして「&Co.」ともに、というのを掲げていて、プロダクトの成長には実際に使いながら率直なお声をくださるお客様が共にあったことが欠かせません。
かくして、ブログの更新においても、書き手とマネージャーが共に自分の回をきちんと守っていくことによって、穴を開けたり、開いた穴をズルズル引きずってブログそのものがフェイドアウトするのを防ぐことが出来たと自負しています。
ちなみにどうしても本当にどう考えても時間を捻出するのがムリな場合は代わりの人を探すまでを書き手とマネージャーコンビが行います。
技術ブログやりたいが、出来るのか?とか、不安に感じている方はよかったらご参考になさってください(もっといい方法があるぜ、という場合はお気軽に教えてください!)
自薦記事集
さて、ブログを9ヶ月以上続けていると、各記事へのアクセス傾向から世のエンジニアの悩みやよりよい情報を欲する姿がそこには見えます。我々自身の姿でもあります。
ジャンルごとに意外と見られている記事を自薦して再掲してみましょう。
プロダクトと関わりの深い記事
その1
3月に公開して以来、息長くアクセスが続いている一本です。 実は土木向けのSPIDERPLUS for Civilでは位置情報を表示できるのですが、そのこととも密接な関わりを持つ記事でもあります。
書き手のパッタイ先生に率直な感想を聞いてみました!
本人コメント
位置情報というマニアックな内容にも関わらずアクセス数がそれなりにあったので嬉しかったです。
今後とも読者の方に役立つ情報を発信していきたいと思います。(byパッタイ)
この内容と関係の深い、土木分野での導入事例はこちらをご参照ください…!
その2
SPIDERPLUSというプロダクトの一部がどんな風に動くかを、実際の画面を収録した動画も伴って紹介していて、SPIDERPLUSが実現していることを具体的に見ることができるようになっています。 実は他社のエンジニアの方からも反響を寄せられたこともあるのですが、何をするプロダクトなのかが動いて見られるのはエンジニア心をくすぐるところがあるようです。
本人コメント
採用候補者から面接でこの記事見ましたという話が出たよ、と聞いてうれしかったです。 また、記事を書くことで理解が曖昧だったところの理解が深まり、プログを書くことで自分の役にも立ちました。
私の記事は、主に仕事で実際に使った技術的な話題を取り上げることが多いのでマニアック過ぎて閲覧数はあまり伸びないのですが、来年は投稿数を増やして執筆者別合計の閲覧数社内トップを目指したいです。(by わにわに🐊)
その3
実際のサービスで活用している技術のお話です。
建設業界で導入が広がるBIM(※Building Information Modelingの略で、図面上の各所に属性情報などを伴わせたもの)について、SPIDERPLUSもまた、機能開発を続けています。SPIDERPLUSとは別立てしているBIMサーバーに対してcsvのダウンロード処理を依頼するという要件をiframeを用いた手法について取り上げています。
本人コメント
たくさんの方に自分の書いた記事を読んでもらえてとても嬉しいです。
今後とも読者の方に役立つ情報を発信したいと思います。(by 谷黒)
マネジメントやマインドセットなど、働き方系記事
公開間もないですが、大きな反響のあった記事です。
避け続けてきたマネージャーになることを選んで実践している内容、というだけではなくマネジメントされる側としても役立てられることが含まれているのがポイントです。
本人コメント
今年はチームの土台作りを中心に取り組んできましたが、来年はチームとしての成果をさらに伸ばしていけるような取り組みにも力を入れていきたいと思います!(by 本田)
最終レビューの視点から
実はすべての記事は公開直前に開発部門の責任者2名がチェックしておりました!
CTO 藤田
ブログ記事のチェックを毎回継続できた理由
テックブログでは技術情報だけではなく、スパイダープラスのエンジニアの個性や人となりもお伝えしたいと考えました。
そのため、全体での体裁の統一はせずに敢えて個性が出るようにチェックは必要最低限のものに留めるようにしました。
結果としてスムーズにチェックが進んだように思います。
自分でも書いた記事について
私は今年の3月にテックブログの初回の記事を執筆しました。当初は投稿が続くのか、読者の方の反応があるのか、手探りの状況でしたが、おかげさまで今まで多くの記事を公開することができ、採用面接などでテックブログを読んだと言っていただけたり、テックブログを始めて良かったと思っています。
1本ピックアップするなら
本田さんの書いた「エンジニアリングマネージャー1年目の開発チーム運営思想」をおすすめします! 多くの人が経験するマネージャーの第一歩がありのままに書かれていて、同じ状況の方には心強い内容になると同時に、スパイダープラスでの開発の雰囲気も伝わるのではないかと思いました。
VPoE 紙岡
ブログ記事のチェックを毎回継続できた理由
今年から、テックブログを通じてスパイダープラスという会社を技術者に向けて発信を行いました。
これまでもテックブログは立ち上がっては消えていった話もあったため、まずは継続することに重きをおきました。
結果、毎週必ず出すという目標を、運営チームの力も大きいですがEMとメンバーにやり遂げてもらったことが大きいですね。
自分でも書いた記事について
10月の組織変更に伴い、社内外にどんな組織なのか理解いただきたく発信しました。 実際に候補者の方にそれぞれの役割や責任はなにかを問われることがあったので、ブログを通じて、社内外に伝えたかった次第です。
1本ピックアップするなら
私からの推薦は、7月に入社した館さんの記事です。 彼のように入社してもすぐにブログを書ける、誰でも本当に書けるんだというハードルの低さを候補者の方にも知ってもらいたいと思うのと、リアルの開発現場ではどんな課題があって、どう取り組んでいるのかリアルさが伝わる良い記事なのでぜひ御覧ください!
最後に挨拶
まずはやってみよう、という風に始めたこのブログですが、思いの外たくさんの方が記事を読んでくださって、当初の予想よりも多くの方と新たな交流のできる接点を得ることができました。
ブックマークやスターなどなど、毎回とても励みになり、立ち寄ってくださった皆様に対して感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
2025年も社内のことから気になる技術の話まで広く書き綴りつつ、交流の輪をさらに広げていけたら良いと考えております。
皆様よいお年をお迎えください!