SPIDERPLUS Tech Blog

建設SaaS「スパイダープラス」のエンジニアとデザイナーのブログ

セキュアな開発は「最初の1歩」から! SPIDERPLUSの脅威分析

はじめに

皆様、こんにちは。h12oです。情報システムオフィスに所属して、プロダクトセキュリティの第二線を担当しています。

当社はSPIDERPLUSをより良いプロダクトにするため、新規開発、機能拡張、不具合修正など様々な変更を日々加えています。SPIDERPLUSは、常に変化するプロダクトともいえます。

変化は進歩のために必要不可欠ですが、同時に新たなセキュリティリスクを生み出すおそれもあります。

プロダクトの小さな変更が、予期せぬ大きな脆弱性に繋がる可能性も否定できません。
インシデントを予防し、プロダクトのセキュリティを担保することを目的として、脆弱性診断を実施している会社は多いと思います。

脆弱性診断は、インシデントを防ぎ、プロダクトのセキュリティを維持するために重要ですが、それだけに頼ると、トータルコストの増大や、他のセキュリティ対策の不備につながるおそれがあります。

セキュリティをより強固にするためには、より前段階でのセキュリティ確保が重要になります。

そこで、スパイダープラスでは、開発プロセスの比較的初期段階で行う「脅威分析」を、早期に組み込む取り組みを始めました。

本記事では、その背景や具体的な取り組みについてご紹介します。

なぜ開発の初期に脅威分析が重要なのか?

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エンジニアがITパスポートの試験を受けてみたら意外と学びが多かった話

はじめに

こんにちは。
プロダクト運用部CREチームの大畑です。

唐突ですが先日、ITパスポートを受験しました。

エンジニアとして働き始めて丸10年近く経つのですが、「エンジニアなら受かって当然という風潮だけど本当か?」と思ったのが発端です。
当然(?)合格点取りました(けど、正式な結果がまだなので合格と言い切れないのが締まりませんが……)。
さておき。
今回はITパスポートの試験を受けてみたら意外と学びが多かった話をまとめてみたいと思います。

 1分まとめ

  • ITパスポートと言う名前なのにビジネス全般の基礎知識を問われる総合的な試験だった
  • 取得でDX推進パスポートのデジタルバッジとITコーディネータ試験の一部免除のメリットがある
  • 応用的な問題も出てくるので油断は禁物

ITパスポートって何?

まずITパスポートという試験の概要について触れたいと思います。

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AIの力でテストを自動化!Playwright MCP 入門編


今日もまた、モニターを食い入るように見つめ、気の遠くなるような手作業の波が押し寄せる。

はじめまして、takahashiです。

プロダクトのE2Eテスト(ユーザー視点でシステム全体を最初から最後まで全て操作するテスト)って大変ですよね。

何十、何百ものテストケースを一つ一つクリックしていく作業は最終的なプロダクトのクオリティを決定付ける最後のピースであり非常に大事なタスクです。

さて、世間はAIを利用した開発が一気に進んでおりますが、弊社も例外なく「GitHub Copilot」「Cursor」「CLINE」「Devin」などを取り入れています。

そんな中どうやら巷ではMCP(Model Context Protocol)という仕組みが隆盛であり、AIが様々な外部ツールやデータを操作するものらしいです。

特に最近Microsoftからオープンソースで提供された「Playwright MCP」に至っては非常にセンセーショナルで、生成AIに自然言語で指示を出すとブラウザを意のままに操り、アプリケーションを隅々まで理解して、最適なテストケースを自動で生成する事ができるというE2Eテストの救世主とも言える存在です。

github.com

大変なE2Eテストの一助になるべく、今回はCLINEを使用してPlaywright MCPを導入するまでの流れを簡単にご紹介したいと思います。

※CLINEとはVSCode上で動作するAIエージェントです

※今回はCLINEの導入方法は割愛させて頂きます( 参考

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エンジニアLTと懇親会を通して社会課題解決について語り合おう!「スパイダープラス Tech Talk」開催レポート

皆様こんにちは!編集チームのテトリス本因坊です。

3月27日にスパイダープラスでは「スパイダープラス Tech Talk」というイベントを開催いたしました。社内ではエンジニアたちを中心にLT大会を定期開催しておりましたが、外部の方にも広く呼びかけたのは今回が初です。
これまでエンジニアコミュニティへの貢献の一環として、カンファレンスに協賛や出展をしてまいりました。そこでのコミュニケーションを通じて、我々のことを少しずつ皆様に覚えていただいたり、PHPerKaigi2025ではブースで課題解決についてその場で多くの方から頂いたご意見を元にパネル企画も行いました。

これらを経て、改めて現役エンジニアの皆様をオフィスにお招きして、我々の事業やサービスを共有しながら、技術のことや課題解決について、そして日頃の仕事上の悩みまで気軽に意見を交換したく、今回の開催に至りました。

思いの外たくさんの方のご参加を頂いた本イベントについて、ここで簡単にその内容を振り返ってまいりましょう。

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開発現場のリグレッションテスト運用フロー 〜課題と改善への取り組み

はじめに

こんにちは。開発二部のKです。
当社では品質向上の取り組みの一環として、各プロダクトでリグレッションテストを実施しています。今回は私の担当チームで実践している運用フローと、実際の現場で直面している課題について共有いたします。

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S3Tablesが東京リージョンで利用可能になったので使ってみた

こんにちは。
2024年12月 に入社し、システム運用チームの一員となったhirakiです。

弊社システム運用チーム(世間で言うインフラ部門)は、隣にお客様満足度を担保するCRE(Customer Reliability Engineer)と同じ システム運用部 に所属する形となっていて、
お客様の課題をよく目にする状態でもあります。

本記事では昨年のAWS re:Inventで発表されたAmazon S3 Tablesが東京リージョンで利用可能になり、発表時の記事よりシステムのログ、マーケティング用のデータ分析等で利用できそうに見えました。実際にどのように設定をして行けばよいかが気になりましたので、そちらの内容を記事に書きます。

aws.amazon.com

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PHPerKaigi2025レポート!

皆様こんにちは!スパイダープラスの高森です。

今回は3月21(金)〜23(日)に開催された「PHPerKaigi2025」の参加レポートをお送りいたします!

スパイダープラスではこの2〜3年で技術コミュニティへの貢献ということを組織として一層重視するようになり、様々なカンファレンスに参加してまいりました。

今回はプラチナスポンサーとして協賛&出展いたしました。

ブースでの目玉施策や、印象的だったセッションについて振り返ってまいります。

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